長崎県立大学新聞会
SPECIAL REPORT
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*注文したメニュー*
・レギュラーカレーM 220円
・からあげカレーM 360円
・豚塩丼M 380円
・九州産チキンカツ丼M380円
・タルリッチバーグ 240円
・タンドリーチキン 240円
・鶏もも肉のみぞれ 270円
・柔らか鳥のからあげ 240円
・白身フライの卵とじ 190円
・鯖の南蛮漬け 210円
・ごまだしうどん 230円
・盛岡温麺 380円
・温玉やきそば 280円
・肉そば 280円
・ホワイトシチュー 270円
・豚汁 80円
・味噌汁 39円
・きざみオクラ 60円
・ツナサラダ 100円
・コーンサラダ 100円
・冷や奴 60円
・チチヤスヨーグルト 50円
【総 額】5039円
【総カロリー】9097㌍
被験者:成人男性5人
●一人1000円あれば確実にお腹いっぱいになるよ!
健康・バランスに気をつけよう!
徹底検証
学食5000円で、
どれくらい食べられるか!?
長崎県立大学新聞218号 平成25年8月8日(木)配信
文・松本泰治(現・新聞会最高顧問)
いま、わが国は数多くの問題を抱えている。
原発、経済の不況、少子高齢化、国家財政、教育問題、環境問題、緊密化する国同士のあり方など……。
これら諸問題が複雑に絡み合う現在、「世界は激しい不確実性にさらされている」と、ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・セン教授は言っている。まさに人類は今までにない、前人未到のフェーズに入ったのである。
そんなことを考えていた昼下がり、私の中にある疑問が芽生えた。「そういえば、学食で5000円くらい使ってみたらどれくらい食えるんやろか」。全ての始まりはここからであった……。
本大学生協の学食は多くの学生に利用されており、ここでは金のない学生も利用しやすいように、格安で美味しいメニューが提供されている。恐らく、1食の相場が400~500円程度だろうか。
1月某日、我々新聞会一同は、長崎県立大学佐世保校大学生協1階に集った。特に深い理由はなかった。否、理由などというものは、いつの時代のどんな場面であっても、所詮はただのこじつけでしかない。やってみたいからやる。それだけだ——。
以下にある一覧が、実際に検証の際に注文した5000円分のメニューである。
「……割と少ねエ」。そんな印象だった。
率直に言うと、絵的に面白くなかった……。
中華料理さながらの満漢全席を期待していただけに、この時ばかりは失望の色を隠せなかった……。
しかし! 今回重要なのは、何よりも「どれくらい食べられるか」ということだ。
つまり、実際に食べてみないことには始まらないのである。筆者は、からあげカレーと温玉やきそばから手をつけることにした。当初、その場に居合わせた新聞会メンバーは4人だったのだが、二皿、三皿と平らげていく内に重大なことに気づく。
「……あかん。もう食えへん」
言葉にこそ出さなかったが、表情を見る限り、ほぼ全員が同じ想いであったことは間違いない。
まだチキンカツ丼やタンドリーチキン等といった重量級選手との試合が残っていたが、我々には最早彼らと戦えるだけの余力はなかった。
結果として助っ人の新聞会メンバーを呼び、事なきを得たのである。
成人男性が5人いればちょうど全員が(気分が悪くなるほど)お腹いっぱいになるということがわかった。
最後に、生協で働いていらっしゃるお姉さんに頂いたコメントを掲載しよう。
「今回のようなこと(をする人)は、はじめてですね。とても良い経験になりました(笑)」
今回の挑戦における最も大きな収穫は、このお姉さんの笑顔であった。少なくとも私はそう感じている。
理由なき闘い
裏切られた期待