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■生きることへの肯定
- Hikaru Arai
- 2014年8月16日
- 読了時間: 1分
先日、我々が日々を暮らしている佐世保において、大変凄惨な事件が発生しました。
詳細に関しては、毎日淀みのない報道によって、皆さんも多分にご存知のことと思われますので、差し控えたいと思います。
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あまり美辞麗句をつらつらと並べ上げるつもりもございません。
ただ、あの日を受けて少なくとも私は、繁茂する草木や飛び交う蝉の声……そういった日々を飾っている命の重みに、自然と目がいくようになりました。
日々を暮らす、同時に人生を築いている、この佐世保で発生した事件。
それは、毎日に暗い、重い、そして辛い感情を漂わせました。
しかし、それでも僕らは「生」を肯定しながら、人々の人生を誇りながら、しっかりと日々を生きていかなければなりません。
報道が落ち着いたから終わりなどという、そんな頓馬な話ではありません。
あまねく「生」を気遣いながら、そうやって自分の人生を踏みしめながら、眩しく生きていかなければならない。それが、今回の事件を通しての、私なりの一つの答えです。
今回、大変不条理な形で、その人生を絶たれた被害者少女、並びにそのご遺族の方には心からの哀悼を捧げます。
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平成26年8月16日
長崎県立大学新聞会 会長 新井輝
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