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【談 話】 新入生へ〝贈る言葉〟


新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。

このキャンパスにたどり着くまで、寒くて、かじかんだ季節をくぐり抜けてきたご自身のことを、忘れずに褒めそやされてください。

今日は、湿度の高い中、最後までサークル紹介を聞いてくれて、ありがとう。それと、入学式の後と、サークル紹介の後に、チラシを受け取ってくれた皆さん、本当にありがとう。

大学生活への突入は、青春の終焉であると同時に、社会へのモラトリアムへ飛び込むのと丁度同じです。寄り掛かっているだけでは、必ず沈滞してしまいます。どうか、上手に自分の未来に恋をしながら、誇れる人生を歩んでいってください。

自分の命は可能性です。

どのようにして伸びしろを活かしていくか、どういったベクトルをもってして尺を伸ばしていくか……人生を素敵にしようと想うべくは、詰まるところ自分自身です。ですから、少し厳しい物言いかもしれませんが、僕の大好きな山下達郎さんの次の言葉を贈ります。

 「幸せ」とは〝自分がこれくらいだな〟と許せること。 〝夢は必ず叶う〟と言いますけど、僕はまったく逆。夢は簡単には叶わない。叶わないときにどうするか覚悟をすることが必要で、〝叶わなかったけど、これくらいやれた〟ということを自分で許せれば、それは「幸せ」だと思います。

/山下達郎

 間もなく、櫻も仕舞う「行く季節」。〝散る櫻 残る櫻も 散る櫻〟とは良寛和尚ですが、人生はどう咲き誇ったか、どう花をつけたかです。このキャンパスで、たくさんの出逢いと経験とを糧に、多くの立派で素敵な花を、見せていってください。

平成27年4月3日

長崎県立大学新聞会

会長  新井 輝

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